高度経済成長期を経てマイカー購入への人々の関心が高まるなか、オートバックスは1974年に誕生しました。すべてのカー用品が一ヵ所で購入でき、ピットで取付サービスを行うワンストップ業態は、商品ごとに流通経路が異なっていた当時、多くのお客様から支持を集め、フランチャイズ展開により全国へと拡大していきました。また、プライベートブランド(PB)商品の開発にもいち早く挑戦し、1977年に発売したタイヤ・オイルは、業界の常識を打ち破る画期的なものとなりました。
オートバックス1号店(大阪府大東市)
マイカーの普及にともない「車の個性」が求められる時代となり、ライフスタイルに合わせた車種の選定が一般化するなか、カーアクセサリーやカーナビゲーションなどカー用品の領域も拡大していきました。オートバックスでは、商品構成を独自の視点で拡充し、ライフスタイル別の陳列や提案、ピットサービスの強化を通じて、ユーザーの多様化する嗜好に応えることで業容を順調に拡大しました。1989年にはチェン全体の売上高が1,000億円を突破。業界初の株式公開も果たしました。
モータースポーツのスポンサーとなり、クルマ文化の発信に貢献
小売業における大型化が進むなか、初心者やご家族から愛好家まで、すべての人々にカーライフの魅力を提案するカーライフメガストア「スーパーオートバックス」を開発。広大な売場とピットを備え、より豊富な品ぞろえに加え、CDコーナーや軽飲食コーナーなどを併設し、多彩なイベントが開催されるエンターテイメント性の高い店舗は、「カーライフを提案するオートバックス」の姿を多くの人々に印象付けました。また、この頃に車検事業に本格参入し、カーライフ支援の領域を拡大しました。
スーパーオートバックス1号店(千葉市稲毛区)
日本経済の成熟化が進み、環境や省エネへの意識が高まるなか、車の小型化やエコカーの普及、使用年数の長期化など、カーライフのあり方も変化し、ユーザー層も男性中心から女性、高齢者へと多様化しています。オートバックスでは、専門知識がなくても長く安心して運転できるように、「車検・整備」のサービスを拡充するとともに、「車買取・販売」まで手がけ、「カー用品」を含む3つの柱で、お客様のそばでカーライフ全般を支援する業態へと変革を進めています。
電気自動車(EV)向け充電スタンドの設置を推進